2019「第21回北京国際玩具・幼教用品 展」レポート

中華人民共和国商務部の認可を経て、中国国際貿易中心有限公司が主催する「第21回北京国際玩具及び幼児教育用品展示会及び北京国際幼稚園用品及び付帯設備展示会」(北京国際玩具・幼教用品展)は、2019年5月11-13日に北京・中国国際展覧中心で開催されました。展示内容は玩具、教具、幼児用品、幼稚園の付帯設備などです。展示面積は42000平方メートル(前回より30%増)で、ドイツ、フランス、韓国、イスラエルなどの国と中国国内の二十数省と地域の679社の企業が出展しました。(中国国内企業573社、海外企業106社)出展企業の数は前回より12.2%増加し、入場者数は52,619人で、その内、業界関係者は38,327人です。業界関係者は前回より30%増加しました。教育玩具と幼児教育のセット用品を展示会のテーマとして、スマート玩具、ECO玩具が展示会のハイライトになりました。

1.展示会の基本状況

中国国内ブランドと海外ブランド

中国の就学前教育の急速な発展に伴い、海外の教育玩具会社は中国の市場を注目しています。 デンマークの「LEGO」、日本の「LaQ」、「モンテッソーリ」、「フレーベル」、ドイツの「fischertip」、韓国の「LQkey」、「LOGICO」、イスラエルの「interstar」、 台湾の「華森葳」などの教育玩具ブランドが登場しました。
海外ブランドに対抗し、「洪恩(hong en)」、「迪宝楽(Dbolo)」、「天線宝宝(テレタビーズ)」、「雲和教玩具(yun he jiao wan ju)」、「金色童年(jin se tong nian)」、「木玩世家(mu wan shi jia)」、「布奇楽園(bu qi le yuan)外研社」、「易読宝(yi du bao)」、 「好学宝(hao xue bao)」、「智慧星(zhi hui xing)」、「花園宝宝(hua huan bao bao)」などの中国国内ブランドが積極的に出展しました。

スマート玩具、教育玩具が教育を楽しく

学習と遊びの間の矛盾に直面し、親たちはどうしようもないように見えます。賢いメーカーは情景教育と幼児教材を有機的に結合し、生活常識をゲーム形式で表現、子供が遊ぶ過程で学習し、ゲームの中で知識を身につける、学習とアニメーションを同時に開発しました。「Gabegaden」、「洪恩(hong en)」、「 LOGICO」、「波菲(bo fei)」、「托徳利(tuo de li)」、「天線宝宝(テレタビーズ)」などの教育玩具展示会の現場に展示されている啓発性と娯楽性の製品は業界関係者から好評を得ています。

雲河教育玩具有限公司が多元啓発教育に基づいて設計したGabeGadenシリーズの製品は国内初の完全オリジナル幼稚園言語教育セットの教具で、操作台、各種人形、マグネット、補助ツールなど言語教育を童話の物語に取り入れています。同社が独自に開発した幼児言語教育セット製品の登場は、中国の子供たちが独自の教育と教育用品を入手できるように、 「中国製」から「中国創造」に転換していることを示しています。

安全玩具、ECO玩具がメインテーマ

環境保護に対する人々の意識は徐々に高まっており、玩具製品の環境保護に対する要求もますます高くなっています。「木玩世家」、「領悦」、「波菲」、「モンテッソーリ」、「頭大」、「怡人」、「宏基」など国内トップクラスの木製玩具メーカーが登場。これらの企業はISO 9001、2000国際品質システムの認証を取得し、EU EN-71、アメリカASTM-F 963などの国家の安全基準もクリアしました。製品は材質、塗装、包装などすべて国際的な安全、環境保護基準をクリアしています。この環境に優しい玩具は今後の玩具市場で人気になっていくと思います。
また、ハイテクは玩具業界で広く使われ、玩具のECO理念を増加させました。韓国のMca Sand社の不思議な砂、空気粘土は植物繊維を使って作られており、この「おもちゃの砂」は万が一子供が食べてしまっても害を与えることはありません。

幼稚園の備品と補助器具は、市場で人気となりました

幼児教育の熱が高まるにつれて、幼稚園との関連用品、設備は幼稚園園長が好んでおり、幼稚園遊具メーカーの新時代、快楽童年、奇思楽、愛得楽、童欣楽、貝旺などの幼稚園遊具製品は見学者に人気がありました。 オリンピックのオフィシャル床板サプライヤーの浩康地床、天速地床など環境性能の高い床メーカーが、全く新しいイメージで幼児教育業界に入り、滑り止め、耐磨耗、ECO、そして個性的なデザインパターンが幼稚園長の一致した好評を受けました。

マネジメントフォーラム、カリキュラムフォーラムで専門家が指導

同時に運動促進幼児体質健康フォーラム、幼児教育の春フォーラムなどが開催されました。アメリカのDr. Beverly Dixon Shakleeさん、Donald E. Emersonさん、ポーランドのAnna Monika Korczyńska-Wielochさん 、オランダのJef J.van Kuykさん、日本の田中稔子さん、後藤康子さん、韓国の趙晟娟さん、金温起さん、朴銀栄さん、シンガポールのCristine 陳さん、Therese 陳梁紅さん、台湾のモンテッソーリ学会秘書長の張源生さん、李静晔さん、周秀欽さん、中国科学院心理所の尹文剛教授、東北師範大学の張向葵教授、中央音楽学院副院長の周海宏教授、北京体育大学の羅冬梅教授、児童音楽教育家の陳澤銘さん、実践派専門家元崇文三幼園長の范佩芬さん、明天幼教グループ園長鄭佳珍さん、幼教実践派専門家王東异さんなど参加した園長と一緒に幼稚園の安全管理、課程設定、環境創造などの問題をディスカッションしました。1943名の業界関係者がフォーラム活動に参加しました。

プロバイヤー様への「神待遇」

私たちは重点的に国内外のプロバイヤー、幼稚園園長、幼児教育機関責任者を招待し、商談、交渉の場を提供していました。全ての県以上のブランドエージェント、2つ以上のブランドを代理している組織委員会には無料で2つ星のホテルを提供しました。また、当日来場の幼稚園園長は有効な証明書をご提示頂ければ組織委員会が提供するお茶やプレゼントなどのゲスト待遇を受けられました。

※2020年度の日本からのVIPバイヤー様の特典については後日お知らせします。

2.展示会データ

出展社データ

出展総数:679社
中国出展社数:573社
海外出展社数:106社
海外出展社の占める割合:16.87%

来場者データ

来場者数:52,619人
国内バイヤー人数:38,327人
海外来場者数:2,812人
一般来場者:14,292人

バイヤーのビジネス種別

卸売市場- 18%
県、市代理店- 23%
幼稚園購買責任者- 21%
ショッピングモール、スーパーマーケット-8%
購買グループ-6%
子供用品、玩具専門店-5%
製造メーカー-5%
キッズスペース購買責任者-4%
小売店-8%
その他-2%

来場目的

買い付け-38%
ブランドの代理-26%
ビジネスチャンスの模索-15%
市場調査-11%
その他-8%
展示会の評価-2%

展示会の取引額

今期の展示会の成果は過去で最も大きいものでした。おおよその統計によると、展示会現場の成約額は5.5億元(了解覚書MOUを含む)に達し、前回より19.6%増加しました。

3.バイヤーの来場促進

■玩具のポータルサイトや様々なウェブサイトリンクを通じてバイヤー向けにプロモーショしています。
■全国各地の玩具卸売市場の屋外で広告宣伝をしています。業界内のディーラーや代理店に展示会の宣伝力を感じてもらい、多くのバイヤーの来場につながっています。
■全国各地の玩具卸売市場の団体来場の招待。
■在中国大使館商務参事官を招待し、バイヤーの来場を支援。来場者数412人。
■多くの海外バイヤー、中国国内「県(中国では市)」レベル以上の玩具、幼児用品、児童用品代理店がVIP会員になっています。組織委員会が無料で提供する二つ星以上のホテルに宿泊頂けます。ご来場頂いたVIP会員は1965人、その内海外からは412人。
■各地教育員会の呼びかけで扱った幼稚園園長に幼稚園用品グループ購入会に参加頂きます。
■出展される各企業のディーラーや代理店の招待。
■組織委員会を通じての宣伝により、業界内(デパート、専門店、幼稚園の管理者など)の方々にご来場頂いています。

4.同時開催イベント

  • 2019「幼教之春」北京大型シリーズ活動
  • 幼稚園園長グループ購入会

5.展示会の効果評価

展示会期間中に出展者に対してアンケート調査を実施しました。アンケートの結果から「 89%の出展社は満足」 、「7%の出展社は普通」 、 「 4%の出展社は改善する必要がある」と答えました。出展者の90%は2019年の展示会に引き続き参加すると表明しています。

6.今後の計画

今まで21年間の経験を積み重ね、北京国際玩具・幼教用品展は中国の幼児教育業界での知名度と影響力のある展示会へと成長しました。玩具、幼児教育用品企業の理想的な市場開拓のルートになっています。第22回の開催に向けて、さらに宣伝力を拡大し、海外出展者の呼び込みを強化し、展示会規模の拡大を目指します。我々は複数のルートを通じて海外の企業との交流を強化し、関連業界の協会と強く連携し、ウィンウィンを実現。展示会の国際化を高め、国際的な玩具、幼児教育用品業界の盛会を共同で作り上げていきます。